自己肯定感

今話題のChatGPTに自己肯定感について聞いてみると「自己肯定感は、自己評価や自尊心に関連する心理学的な概念です。個人が自分自身をどの程度肯定的に見ているか、自分自身に自信を持っているかどうかを示します。」という返事が返ってきました。

セルフエスティームという言葉を日本語訳する際にいろいろな候補があり,自尊心とか自己肯定感とかに訳されました。もともと心理学から派生した概念なので,日本語に該当する言葉がなかったと言われています。

不登校になった子どもは確かに自己肯定感が低くなっています。その際,周囲の大人は「何か自信をつけたらいいのではないか」と「ここはすごいね。」とほめてみたり,得意なことを習わせたりして何とかこの自己肯定感を高めようとします。でもエネルギー値の低くなっている子どもは心の体力も身体の体力も下がっていますから, 自分のよいところを見つめる余裕がありません。子どもは特にそれを言語化できないので,ついつい「またやりたい」とか「楽しかった」とか言ってしまいます。本当に楽しかったのなら,自分から進んで取り組みますし,自分の力で通うことができます。確かにその時は楽しかったけれど続けてやるエネルギーがわかないことが多いのです。それを周囲の大人が「楽しい」言ったから続けてみようとか,行くと約束したからと言って続けさせ,さらに子どものエネルギーを消費させてしまいます。そして周囲の空気が何やってもだめだという空気にかわってしまいます。

この場合,エネルギーがたまって自分から動き出すまで周囲が見守れるかが鍵になります。待ってくれていることも子どもはわかっていますし,自分が動き出したいと思っていることも事実なのです。

そもそも自己肯定感とは,誰かと比べて優れているとかというものではなく,自分自身をどのくらい肯定しているかなのです。不登校である自分も,何かをはじめてもすぐにくじけてしまう自分もすべてをひっくるめて,これが自分だよなあと感じることなのです。パルクでは,この自己肯定感を高める取り組みをしていきます。一定のルールの中で,コミュニケーション活動を取り入れながら,自分なりの関わり方を探していきます。本当に自分の安心できる場所がみつかったとき,自己肯定感は高まると考えています。